災害が起きた時に、過去の経験者が咄嗟に何を教訓として発言するかは、その人が、いったい何に力を注いできたのかを如実にあらわします。
私の発言もそうです。私が何に注意を払ってきたか、重視しているかが明確にあらわれていると思います。
内堀知事はこれ。要するに、国に対して「基準を作れ」です。
住民の生活再建や暮らしの課題にはほぼまったく関心をはらわず、国が決めたことを決めた通りに従うことを最優先にしてきた福島県知事らしい発言だと思います。
正直、いま重要だと思うのがそれなのか、と呆然とする発言ではあります。爪の先から骨の髄まで役人の発想です。
災害関連死「判定基準を」 福島知事、原発事故の経験もとに懸念示す
https://www.asahi.com/articles/ASS1Q7H6KS1QUGTB008.html
一方、中越地震で避難を経験した山古志村の山古志支所長の話は、さすが現場を采配してきただけあって、説得力もあります。
こうした経験談を活かせれば、災害後の対応はずっとよくなるのですが。
残るか、避難か 首長のリーダーシップ必要 中越地震・山古志の教訓
https://www.asahi.com/articles/ASS1D6W56S1DUTFL011.html