5日朝、輪島市宅田町にある「ワイプラザ輪島店」を訪れると、カップ麺、パックご飯、水やお菓子など食料品のほか、簡易トイレやポリタンクなども並んでいた。
従来の売り場は天井や棚が崩れて危険なため、余震が起きてもすぐに避難できるイートインスペースを仮設売り場にした。
商品の仕入れは通常の1割ほどにとどまる。食品営業本部長の大道豊春さんによると、従業員たちが地震発生の翌日から売り場を片付け始めたという。状態のいい食料品や衣類、生活用品をかき集め、4日朝、開店にこぎ着けた。
「今はみなさん困っているとき。少しでもお客さんの役に立ちたい」と大道さん。「利益を上げることは、後で考えればいい」と、商品の多くを100円にしたという。
近くに住む桐地孝助さん(73)の自宅は、地震で窓が割れ、玄関ドアも外れてしまったという。「大きめのブルーシートとランタン、冬野菜などを買った。大変お買い得で、ありがたい。前向きに考えて頑張りたい」と話した…