災害復興におけるコミュニティの重要性については、1972年のアメリカ、バッファロー・クリークの人為的土石流で集落が壊滅した災害の聞き取り記録 カイ・エリクソン Everything In Its Paths でもすでに指摘されていたそうで、早くから気づいていた人はいたようです。
こちらは邦題『そこにすべてがあった』で2021年に邦訳が出ています。ご興味のある方はぜひどうぞ。とても良い本です。
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最近では、意思決定にコミュニティを加える重要性に加え、災害後は、コミュニティ内でのパワーバランスがさらに強調される傾向があり、力のない人はより脆弱な立場に、力を持つ人がさらに力を持つことになるとも指摘されています。
福島県で、震災後、女性の発言力が劇的に低下し、既得権益男性陣の天下状態になったのは偶然ではなく、なんの思慮もなく復興予算を投下するとこうなる、と起こるべきことが起きただけです。