ときおり書いていますが、処理水でやにわに注目を浴びた日本の漁業ですが、漁業資源の(乱獲による)減少、漁獲量の大幅な減少や漁業者の高齢化によって、かなり厳しい状態になっています。
2017年ですが、内閣府の資料。
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/suisan/20170920/170920suisan01-1.pdf
ポイントは、世界的には漁獲量も伸びていて、漁業は成長産業であるにもかかわらず、日本だけが急速な衰退に陥っていて、その原因は、乱獲などの旧態依然とした漁業のあり方によるもの、と言われています。
日本が構造改革に失敗していることの実例でもあるのですが、処理水に絡めて報道する時に、このことを指摘されることはそう多くもないのも不思議ではあります。(日経では読んだ記憶がありますが)
日本の漁業者を応援しよう!というお気持ちで丸め込んで、なにかした気になる、というのは日本人の実によくないところだと思います。
この構造改革ができないと、いずれにしても日本から漁業は消滅すると言ってもいいような状況だろうと思っています。