スターバックスのボイコットをこういう理由で呼びかけるのに気が進まないのは、とにかく根拠が示されていないから。
一時は先述のCEOが個人的にIDFを資金援助しているというのがあったけど、それは間違いであったと少なくとも言われているし、いま現在その人はCEOじゃないし。
ADLの研修をイスラエルとの共犯関係を示す根拠にするにはADL自体が先に批判されるべきだし。
そういう説明コストをかけないといけないのに、それなしで言っているように見える。少なくとも日本語圏に入ってきているスターバックス不買運動にはその傾向がある。
具体的に占領政策と共犯関係にある企業に対してプレッシャーをかけて欲しいという要請がパレスチナから挙げられているのに、ターゲットにされていない企業の不買をパレスチナ/イスラエルを引き合いにして呼びかける意義もわからない。
イスラエル建国がヨーロッパの植民地主義の延長ということを傍に置いて、ユダヤ系資本は悪という印象を混ぜてくるイスラエル政府批判があったら、警戒した方がいい。スターバックスのボイコット呼びかけは、そういうにおいがする。