元記事の論旨からは外れるがこの葬儀の話が出るたびに思い出すのが映画『家族ゲーム』だ。戸川純が演じる団地の奥さんが「いざとなったとき、ここでは母親の棺桶がエレベーターに乗らない。どうすれば良いか」と泣き出すシーンがある。自分は家で出す葬儀というものを知っている世代なので意識したことはなかったが確かに団地では葬儀を出せない(エレベーターには実は長物を乗せる用の扉がありますけどね)。「家」が「ケ」に特化して「ハレ」を切り離し始めたのは団地が一般化し始めてからなのではないかと感じていて、その最たるものが葬儀ではないかなあ。