勉強苦手な子は、ほぼ例外なく「頭の中だけで」考えようとする。思考の断片を紙の上に吐き出して、それを対象として眺める、ということをしない。する発想がないのと、そういう直感的に面倒臭そうなことからを徹底的にサボる癖がついてる。
いきなり完成品の文章を書こうとする。下書きをしない。計算する場合でも、いきなり答えを書こうとする。あちこち暗算で済ませようとして計算間違いをする。一事が万事この調子で、「作業の質を上げるための手順」「ミスをしないための手順」をそもそも考えていない。
原因の一つは、正解しても間違いであっても、単に点数や教師の評価が上下するだけなので、低評価をあらかじめ受け入れてしまえば失うものは何もなくなることだろう。こうして、悪い意味で評価主義に適応していく。
なので、あらゆる講義の最初の回で、理解すること、できるようになることを自身の学習成果の評価基準とするように、割と愚直に学生に訴える。ミスを防ぐための主体的な注意の大事さはあらゆる仕事で求められる基本姿勢であることを、やや脅迫気味に述べるw
今のところ、真面目に受け止めてくれる学生は案外少なくないように感じてる。