「ダイアンはたった一つのとげのせいで人生をふいにした。」
州の教育費削減で教職を失い、職場の健康保険も失ったダイアンは
個人保険に入るが、それは失業中でも払えるような安さの代わりに
免責金額(その額までは全額自己負担になる)が高いもので……
加入の一年後、自宅で大きなとげを踏む。
「ダイアンは糖尿病を患っていて、小さな傷でも化膿しやすく、
壊疽の恐れがあったので、この時点ですぐ医者に行くべきだった。
だがダイアンは診療費や処方薬の金額を思い浮かべ、思いとどまった。
やがて傷口が赤く腫れ、それが次第に足の上の方へと広がったが、それでも医者に行かず……」
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