ついでで思い出しましたが、なぜ私が、第一次大戦と比べると第二次大戦は敗勢になっても、革命も起こらず戦争が継続してしまったのか、ということを疑問に思ったのも、勉強ではなくサークル活動でした。サークルで第一次大戦最後のドイツ軍大攻勢を扱った「1918」というウォーゲームをやったのです。
このゲームは第一次大戦の傑作ゲームで、とにかく攻撃すると損害が常に多大に出るところが、防御側優位の塹壕戦をよく表していました。大兵力で攻めれば勝てるだろうと思ったら、確かに戦果は増えるけれども、損害もやっぱり増える恐ろしさ。今でもネットでは買えるようです。
それはともかく、つまりあとから見れば敗戦まで半年余りだった段階でも、ドイツ軍には「勝てる」見込みがなくはなかったのです。これが第二次大戦の敗戦半年前のアルデンヌの戦いで、仮にドイツ軍がアントワープまで駆け抜けたとして、それで戦争逆転できるかといったら、どう考えても無理です。