私は特攻に若い人命を蕩尽することしかできなくなった大日本帝国の末日が、ポエニ戦争のカルタゴのように思えることがあります。カルタゴはモロクという神を信仰していましたが、この神は子供を生贄に要求する残酷な神だったといいます。
カルタゴの上流階級は、貧乏人の子供を買い取って生贄に捧げていましたが、ポエニ戦争で形勢が悪化すると、そんなインチキをしているから負けるんだと、上流階級の子供を生贄に捧げたといいます。特攻とは邪神に生贄を捧げることで味方の結束を強める、アニミズム的供犠だったのでは、と思うのです。
戦争経験者がいよいよ世を去り、なし崩しに戦争のできる国へ傾いているとしか思えない現在だからこそ、改めてこういったことを考える意義はあると思うのですが、大きなテーマ過ぎて私一人の手には負えないので、一人でも多くの方が、少しでも考えていただけることを願って、ネットに放流する次第です。