“なぜ近代社会において、被差別部落の社会的低位制が当然のこととして放置されてきたのか、その解明こそが必要なのである。”
“この点について、ひろたまさきは近代の部落差別の原因を、貧困・不潔(伝染病の発生源)・不徳(犯罪の温床)・血統の「異類視」などに求め、近代天皇制国家の統治原理である「一君万民論」がつねに血統的差別秩序への衝動を生みだしていくと指摘し、また「文明」と「野蛮」の分割が差別を生み出すと説明した[ひろた一九九〇]。” はじめに
日本近代思想大系 22 差別の諸相 https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b260563.html