@woxin_chang_dan1904_ 元々は星室庁(国王直属の特別裁判所)が検閲を担当していたのですが、それがスチュアート朝時代に清教徒革命などで星室庁は廃止され、検閲の業務は印刷業組合と国教会の担当者が行うようになるのですね。ちなみに清教徒革命時代は出版が自由だったかというともちろんそんなことはなくて、ピューリタンも敵対する国教会派やカトリックなどの出版物を弾圧するわけですが。ちなみに星室庁はチャールズ一世時代に政敵の弾圧に濫用されて人気が地に落ちて廃止されますが、元々は国王直属のため迅速に裁判が行えてしかもコモン・ロー裁判所の不備を修正できるとともに貴族を訴追することも出来たので人気が高かったのです。そしてこの星室庁を整えた一人がヘンリー8世の側近で後に失脚して処刑されることになるトーマス・クロムウェルなのですが、後に清教徒革命を起こして星室庁を廃止するオリヴァー・クロムウェルが彼の親族(妹ないし姉の子孫)だったのはある意味歴史の皮肉ですね。