昨夜、足首のチョコレートを拭いてからこの本を読みました。勉強になったし、編者によるあとがきの、
「社会は弱い者に合わせて作るとよい」
というお話が心に響きました。
体育教師としてのご経験から、「登山遠足のときの班分けで大事なのは〝体力のない人を中心に隊列を組む〟こと。これ以外だと怪我やトラブルが増えるし、脱落者を出しながら早く登るより、みんなで頂上に着くほうが生徒の満足感も高かった」というお話。
すごく納得して、というのは、友人と出かけるときも、体力のないほうに合わせて休みながら歩くし、アレルギーのある人に合わせて食事を選ぶし、そのほうがみんな満足感が高いよなぁと思って。
あとがきにはさらに「立場の弱い人が強い人のケアをさせられる形になると、歪な支配関係になる」というお話もあり、ほんとにそうだなと。
それにしても、個人と個人ではしていることが、どうして社会になると急にぜんぜんできなくなるのかと思い、自分のことも振り返りつつ読み終わりました。