@zpitschi
50年前、私が高校生だった頃には、戦争を兵士として経験した人がまだまだ沢山生存していました。
当時私は、実家がバスも通わない山の中の村にあったので、県立高校に通うために、隣の田舎町にある叔父の家に下宿していました。叔父の家は天理教の教会で、毎月決まった日に信者が集まって祭典をするのですが、その信者の中に如何にも田舎の老人という風情の話好きな人がいました。その人がある時茶飲み話の席で、戦争の思い出として、中国で中国人を殺したことを懐かしげに、何ら咎められる気持ちも無いような表情で、いっそのこと自慢話であるかのように語り始めたのです。聞いていてムカムカした私は怒って何か言いました。具体的に何を言ったかは覚えていません。彼は、え、何?何でこの子は急に怒りだしたの?という表情で私を見ました。
あの日以来、誰が何と言おうと、日本軍兵士がアジアの戦地でとんでもない悪逆非道を行ったという事実を疑ったことはありません。