→教育原理の授業担当者として、教育とは何かについて、もう少し真剣に取り組まないといけない気がしていて。がっちり論文を書いたのは2015年。『自由が上演される』で大きな刺激をもらったけど、教育原理的に考察を深めるに至っていない気がしている。ちょっと前から読み始めたのが苫野さんの教育原理の本で、これも基本的には批判的に読み進めている。真理としての哲学。現象学を用いていても、その観念的な部分は変わっていない、と感ずる。大切なのは他者であり、苫野さんの議論にも、根本的な他者不在が臭う。
最後にはフックスにも戻りたいし、『フリーターにとって自由とは何か』へも迂回したい。教育とは何かを考えると、自由の問題にぶつかる。他者と、そして、学びへの関与と。これらの問題に、自分なりに納得いくまで思考を深め、そして学生さんたちの前に出たとたんにゼロになって、教育実践を行いたいと思う。→