差別されてこなかった、いいように生活できてきた方たち以外は、何らかの形で差別体験があるでしょう。海外に行かれて差別体験をした方はここで別にしても、特にこの日本列島で生活する限りは、日本で生まれて、何の苦労もなく生まれながらに自動的に日本国籍を持ち、出生地でも差別されず身体的特徴でも差別されず、健丈な体をもって経済的にも恵まれた、強い男性性を自認する、社交的でいじめられた経験もない人は、ほぼ差別されたことがない。書き並べると「これって『多数派』なのか?」と思えるぐらいの人(の像)が基準になり、強者としてふるまってこの国は動いています。差別をされたくないため、隠したり我慢したり自分を偽ったりしてふるまっている人も大勢いると思います。そういう人を別にして、現実に排除されて苦しみを表明されている人だけでも実にたくさんいますし、多岐にわたります。「非自民」と言ってもいろんな考え方の政党があるのに似ていますね。自民党が各種選挙で絶対得票率では多数派ともいえないのにも構造的に似ています(第一党は棄権党?)。