自ら立証すべきことを論証できず、それを相手に押し付けて平然としているという醜状は、まさに現今高市早苗がやっていることを彷彿とさせます。――なるほどネトウヨと相性は良さそうです。そして悲しむべきことに、そのような人々は先鋭的な分子というより、「普通の日本人」なのです。
それにしても、とりわけ夫婦別姓に関しては、私の記憶する限りでもざっと四半世紀は議論が続いており、論点は出尽くし、いうに足るリスクもないことも結論は出ています。にもかかわらず、妄想の中の「日本の家族」にしがみつく連中が、一部の政治家とつるんで妨害し続けているのです。
いったいなぜ、そこまでして(実質的には)女性の姓を婚姻時に男の姓に合わさせようというのでしょうか。もし選択的夫婦別姓が実現したら、女性の姓を男のそれに揃えられなかったら、「男らしくない」とバカにされる、とありもしない恐怖でも抱いているのでしょうか。