行政とつながりのあるボランティア団体の人とか、音楽活動の指導者とか、そういったような人だ。少なくとも僕は、少年野球の監督とか、生徒指導の教員とか言った人に、「少年愛疑惑」というようなものが語られるところを見たことはない。もちろん、実際には同性性愛や児童性愛とマッチョであるかどうかは関係がない。なので、僕はこれはマッチョ主義とホモフォビアが入り混じった(というか、男性のホモフォビアというのはそういうものだが)大人の文化の影響と少年らしい権威への反発が入り混じった、根拠のないうわさ話に過ぎなかったのだろうと思っている。
この手の話をどんどん拡大していくと、Qアノンのピザゲートのようなものになるのは明らかだ。左翼は少年性愛者の巣窟であって、非マッチョな指導者はすべて怪しい…というような都市伝説になる。
もちろん、だからと言って現実の性的虐待被害者の訴えが無視されたり、軽視されたりしてはならない。そのためには、身体的な接触やプライベートゾーンの保護というような基本的なルールが徹底されなければならないだろう。
ただ、その一方でそこに同性性愛嫌悪という陥穽があることには注意が必要だと思う。