故ジャニー喜多川氏による少年たちへの性的虐待の話。僕は詳しく知らないので何とも言えないのだが、伝聞で見た通りだとすると許しがたい犯罪だと思う。
ただ、これと同種のことが沢山あるのかどうか、ということについては慎重に考えた方がいいように思う。
少年との性交渉を好むタイプの人はおそらく一定数いて、そして現実に児童性愛という犯罪に手を染める人もいるのだと思う。僕自身、子どもの頃にそういう話は聞いたことがある。少年団体の指導者が合宿などで一緒にふろに入った時に怪しげな目つきをしていて…とか、誰それはその指導者と性的関係を持っていて、なので優遇されている、とかそういう話だ。
ただ、その子供のころから僕が思っていたのは、それはホモフォビアとある種の権威への反発とが入り混じった、事実無根の中傷なのではないのか、ということだった。
大抵の場合、そういううわさ話で「疑惑」の焦点になるのは、文化活動をしていて左派的な価値観をもち、あまりマッチョでな指導者の人、言い換えると力の信奉者である少年たちの目から見て権威者であることが納得しずらい人だったように思う。(続く)