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- Embed this notice@oxy まあそこはね。議論の正確性より,わかりやすさを優先した結果ではあるのよ。
ちょっと関係ない例でいうと,「訴訟として提起できる」というのを業界内では「それなりの主張を構成してそれなりの証拠がそろえば勝訴判決がもらえる」という意味で使うし,逆に提起できないというのは「主張と証拠がそろっても勝訴判決はおよそ無理」という場合に使うんだけど……。
たぶんこの用法は業界用語だと思うのね。普通に「提起できない」というのは,文字どおり提起できないと解するよね。
マイナンバーカードについていうと,マイナンバーが取得されない用法における身分証明としては「使える」のはそのとおりなのよ。だけどそこには,マイナンバーを取得することは原則として予定されていない。マイナンバーを取得するためにはそれなりの手順が必要なわけ。ところがそこでマイナンバーカードは身分証明として使えるなんて書いた暁には,まさに運転免許証とか健康保険証みたいな使い方をしても「いいんだ」って思われるよね。
あたしとしてはそれは避けたかったところではあるし,それを丁寧に書き分けてもよかったんだけど,ざっくりと「(民間企業側からは)使えません」くらい書いてもいいと判断したところではあるんですね。