大地震後の11年を生きた、ひとりの女性の育児日記。その再読から始まる30万字超の追憶の記録。〈震災〉ではなく〈わたし〉を主語にする、想起と忘却の生活史。–仙台市の沿岸部に暮らすかおりさん(仮名)は、2010年6月11日に第一子を出産しました。彼女はその日から育児日記をつけ始めます。そんな矢先、あの大地震が。彼女はその後も手書きの日記を綴り続けました。1日の終わりに、ひとりだけのダイニングで。言葉を発した日。ぐずって泣き止まない日。留守番を任せた日。地震から10年後。彼女は日記を再読し、語り始めます。–––––––––––––––––『わたしは思い出す』特設サイトにて試し読み公開中https://aha.ne.jp/iremember/–––––––––––––––––人は、経験していないことを、どのように経験できるのか──。私(わたくし)の記録と記憶のアーカイブ・プロジェクト「AHA!」による、記録集『はな子のいる風景』(2017)に続くあたらしい編書。2023年1月11日発売。*AHA!による出版レーベルの試みのひとつとして、書籍刊行後に本書のすべてのページはウェブサイト上にて公開する予定です(写真やテキストの一部は、書籍のみに掲載される場合があります)。–書誌情報『わたしは思い出す I remember ─ 11年間の育児日記を再読して』発行|2023年1月11日仕様|W110×H160 / 並製 / 832頁企画|AHA![Archive for Human Activities /人類の営みのためのアーカイブ]取材・編集・執筆・構成|松本篤(AHA!)デザイン|尾中俊介(Calamari Inc.)編集|阿部恭子、奈良歩、水野雄太(AHA!)撮影|水野雄太、松本篤協力|仙台市、せんだい3.11メモリアル交流館(公益財団法人仙台市市民文化事業団)、デザイン・クリエイティブセンター神戸[KIITO]発行元|remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]価格|3,500円(税込)ISBN978-4-9910760-1-5–◯『わたしは思い出す』発売開始に寄せてhttps://note.com/aha_2005/n/nc223749b0948◯『わたしは思い出す』の6つのアプローチhttps://note.com/aha_2005/n/nf3dc8099e7b3◯あなたの《わたしは思い出す》https://note.com/aha_2005/n/nbcde1f961ee6–>> 本書の最新情報をnoteで随時更新していますhttps://note.com/aha_2005/m/m62982cace01f–*本書は、せんだい3.11メモリアル交流館、および、デザイン・クリエイティブセンター神戸にて開催された展覧会『わたしは思い出す』の内容に、新たな要素を加えて再構成したものです。