「妖瞳」の主人公の肥大した想像力の描写にハッと吸い寄せられた。
光次郎の言い淀んだことを内心では知りたがっている。その1ページほどの文章がまさに主人公の言う通りに「舌なめずり」する様子だった。激しい思い込みが頭の中で暴走しているのがよく伝わってくる。共感できる箇所はないけれど、流れるように読める心地よさや、欲望に満ちた表情まで浮かんでくるような迫力があって、ここを何度も読み返してしまった。
口に出していないのに異様な空気を感じ取り、光次郎が後じさりしたのも無理はない。
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エリン (erin@fedibird.com)'s status on Wednesday, 04-Jan-2023 01:17:12 JSTエリン