@kova41 さっと目を通しただけなんですが、全般的にいい本ですね!
ただ、新自由主義のところはちょっとツッコミが浅いかな、と思いました。フーコーは資本主義にも、共産主義国家にも、もちろん独裁制にも絶望していたので市場主義に期待をかけたのは70-80年代の状況としてはあり得たことだと思うのですが、死後に訪れた展開を見ると、やはり新自由主義については予測が甘かったというほかはありません。
誰も完璧ではないし、無謬でない人を称賛してはいけないこともないのですが、今になって間違いであったことが明らかなことはちゃんと批判したほうが2022年に出す本としてはいいのかな、という感想を持ちました。そうしたほうが、右派から脇の甘さを指摘されることも少ないかと思いますし…。