前述のように、その心のありようは、私自身がずっと体験し続けていたことです。日本の戦争犯罪自体は私は子どもの頃から親に教わっていて(親は左翼でした)それを疑ったこともないので、それは私にとって受け入れ難い事実ではなかったのですが、個人として「やっちまった」恥ずかしいことに耐えられずに、いつも心の中でグジグジと言い訳をしたり、全部無かったことにできるほどのパフォーマンスを示して過去をカバーしようと、実現不可能な空想をしてはまた大言壮語し撃沈…みたいなことは、情けない話ですが、散々繰り返してきたわけです。流石にあからさまな歴史修正(事実自体を無かったことにするとか誰かのせいにするとか)はそんなにはしていないと思いたいけれど、それだって、小さいレベルでは山ほどしていると思います。何故ならそれって誰でもやることなので、「私に限っては絶対にやってない」なんてことは、論理的に考えて、ありえないからです。
なので、ネトウヨの気持ちも本当は分からないでもない。彼らは自分の中にあるダメさ加減をどうしても受け入れられないがために、逆に他人前であそこまでどうしようもない振る舞いをしていても自覚さえすることができないのです。もちろん私はだからと言って彼らに同情すべきだとはこれっぽっちも思わない。