それで、何がどう楽になったかと言うと、例えば、自分が調子に乗って恥ずかしいことをしてしまった時とか、間違ったり分からなかったりして恥かしい思いをした時とかに、または内心でも良いです。表には出してなくても自分の傲慢さに気づいた時とかに、もちろん恥ずかしいし、穴があったら入りたいと思うこともある訳ですが、それをかつてよりは引き摺らないんですよね。多分、以前の自分だと、それをずっと引き摺る。何故なら自分を許せないし認めたくないからです。出来ることなら事実を消しゴムで消したい…と言うか、どこかで消せると思っているので、心の中や外で消す算段をする。例えば、心の中で言い訳を繰り返すとか、犯してしまった過ちをカバーするほどに頑張ろうとするとか。そうやって自分ではとても受け入れられないカッコ悪い自分を消そうとする心の状態は、要はどうしても自分にまつわる事実を事実として認められない、…その苦痛に耐えられない状態なので、つまるところ、いつまで経っても“反省“ができないんです。
ここでピンときた方はいらっしゃるでしょうか?
私が思うにおそらくそれは、日本は過去に大きな過ちを犯したから巨額献金をしないと言われて必死で献金をしてしまう統一教会の信者さんの心持ちに、私は通じる気がするんです。過去を打ち消そうとする心性です。