もう少し続きを書こう。
つまりネガティブな感情も思い上がりも不埒な思いも、人間なんだから無くすことなんて出来ない。それを無くせると思っている時点で思い上がりだと思う。人は自分の心をすら思い通りになど出来ない。そんなカッコ悪い自分という内的現実と、自分の願望にも関わらず、当たり前のことだが全然思い通りにならない外側の現実…両方があることに気づいていて、それらを前に七転八倒している自分であり続けるしかないという現実と、何とか折り合って生きていく…というのが人生でしょ?というか、…それ以上のあり方などないと思う。
その心の内側と外側の、どちらも思い通りになんかなってくれないリアルの間には常にギャップがあって、そこで喜んだり悲しんだり怒ったり失望したり…必死でやっていたら「謙虚になれ」とか何とか自分に言い聞かせているような余裕は無いと思う。それどころじゃないっしょ?って。
私はある時期から、割とそんな感じで生きられるようになって(ある時期=自分の最初の心理療法を受けてから)、なんかかなり生きるのが楽になった気がする。父親に教わった生き方よりも、無理がなくなった気が。「謙虚たれ?…知らんがな」みたいに。自分にこうあるべきとかあああるべきとか言わずに、もっと自分のために“損得ずく“で素直に生きてる気がする。