子供の頃からふしぎと不協和音が好きだったのだが、音楽を聴くという習慣とは無縁だった。そういえば大学に入った後で、「サークル」で、どんな音楽が好きかと聞かれて、困ってしまって不協和音と答えて、話が続かなかったことがある。その「サークル」は経済学部の地下の階段の下の部分にサークル・ボックスがあって、そこでは四六時中音楽が鳴っていた。当時は音楽サークルとも関係が深かったので、比較的マシなデッキとスピーカーがBOXにあって、「部員」がめいめい持ち寄ったカセットテープ(そういう時代だ!)をかけていたのだが、私は、ひどく受動的に他人がかけていたものを聞いていた。おそらく今だと耐えられないが、当時は、関心がなかったので、たとえば朝から晩までスラッシュメタルが流れる部屋で「仕事」をして平気だった。
いろんな人がいて、かなりの種類の音楽を聴いたはずだが、まったく記憶に残っていない。いちおう自分でも音楽は聴いていたはずだが、おそらく人間の真似をする宇宙人みたいな感じで「音楽を聴く」という行為を真似ていたのだと思う。
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ねずみ王様(blue) (yeuxqui@toot.blue)'s status on Sunday, 18-Dec-2022 23:16:55 JSTねずみ王様(blue)