嶋理人さんの記事、楽しく読んだ。おもに首都圏における私鉄の敷設が、いかに本邦における近代的な市民を形成するのに寄与したかが、時系列に沿って、丁寧に記されている。こういう優秀な研究者が地元の私立大にいらっしゃると知り、喜ばしいかぎりである(ツイッターでは匿名だったので知るよしもなかった)。
これを読んで私は、嶋さんがいま熊本でもっぱらの話題である、豊肥線熊本大津駅から熊本空港への延伸計画について、どう見ていらっしゃるかを訊いてみたくなった。延伸にはTSMCの誘致ともからむ国や県や地域のさまざまな思惑が錯綜しているはずだから、きっとユニークな視座を示唆していただけると期待している。
https://merkmal-biz.jp/post/27527
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岩下 啓亮 (iwashi_dokuhaku@toot.blue)'s status on Tuesday, 20-Dec-2022 12:34:45 JST 岩下 啓亮 -
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岩下 啓亮 (iwashi_dokuhaku@toot.blue)'s status on Tuesday, 20-Dec-2022 13:24:16 JST 岩下 啓亮 記事(後編)の引用を孫引きすることになるが、
<前出の西川祐子(文学・ジェンダー研究)氏はいみじくもこう述べている。「じつは日本の近代小説は、家を建てたら幸せになると思ったのに不幸ばかりおこりましたという話がほとんどなのである」(『借家と持ち家の文学史』)>
というくだりには、思いあたるふしがあった。
福永武彦の中編小説を読むと、家と会社とを結ぶ鉄道の存在が登場人物の心理に深い影を与えていることがわかる。他にも山田太一のシナリオや諸星大二郎の短編マンガ、あるいは山際淳司の掌編など、鉄道と沿線に遍在する「家」との相関を描いた物語は、明るく健全な家庭の理想像とはほど遠い、不幸な陰翳を含んだものが多い。三多摩の私鉄沿線を舞台にした原武史の『滝山コミューン一九七四』なども同系列に数えてもいいだろう。
しかし、鉄道の発展と沿線に育まれた市民生活についてを、時系列的しかも肯定的に描いた小説が皆無なわけではない。磯﨑憲一郎の『電車道(2017年)』は、いっけん幻想的な寓話のようでありながら、じつは史料が丹念に織りこまれた稀な小説である。未読の方はぜひ。
https://www.shinchosha.co.jp/book/317712/In conversation permalink Attachments
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岩下 啓亮 (iwashi_dokuhaku@toot.blue)'s status on Tuesday, 20-Dec-2022 14:20:04 JST 岩下 啓亮 その磯﨑憲一郎『電車道』について以前したためたコラム。あまりにも拙い読書感想なので恥ずかしさのあまり長らく格納庫に収めていたが、さっき再読してみて「出しておいたほうがいいかも」と思った次第。興味がある方は読んでみて。いや拙文じゃなくって小説の方を、ね。
https://kp4323w3255b5t267.hatenablog.com/entry/2022/12/20/%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%80%8E%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E9%81%93%E3%80%8F%EF%BC%882018-11-09%EF%BC%89In conversation permalink Attachments
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kaonio (shinkaonio@toot.blue)'s status on Tuesday, 20-Dec-2022 16:16:17 JST kaonio @iwashi_dokuhaku (唐突に失礼いたします。)
久しぶりに磯崎憲一郎さんの小説を読みたくなりました。
この作家の独特のリズムはハマるとクセになります。In conversation permalink
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