若い人に人気があるので、ラノベやラノベ原作のアニメやコミックなどをそれなりに読んでみた時期がある。読んで感じたことなどをメモ。
「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです」。タイトルそのままなのだが、そもそも超人=あり得ないほど高い能力を持っているわけなので、そりゃ無双できるに決まっている。「高校生」設定は、読者層の年齢に合わせることで感情移入しやすくしてんのかな。それ以外の点では全く意味がない。コミック2巻くらいで断念。
「転生したらスライムだった件」。スライムとは、ドラクエなどのゲームでお馴染みの、基本最弱のモンスターである(TRPGなんかだと、武器の通用しない厄介なモンスターであることが多いが)。弱いスライムに転生してどうなるのか?という設定なわけだが、なんのことはない、次から次へと特殊能力が開花していくチートモンスターで、‥‥以下略。先の「高校生」と同じ。コミック10巻辺りで断念。
とりあえず二つ。つまらないのはつまらないのだが、普通の歴史小説や恋愛小説でもこのくらいペラい作品はいくらもあるし、好きな人が好きなのは別に構わんだろう。……こんな感じで淡々と記録してみる。
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モジモジ (mojimoji@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 07-Dec-2022 08:54:48 JST モジモジ - マッつん as Madsttm repeated this.
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モジモジ (mojimoji@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 07-Dec-2022 08:54:48 JST モジモジ 好きな人が好きなのは別に構わんだろう、というのは馬鹿にして言ってるのではなく、割と真面目に言ってる。……いや、少し馬鹿にしているかも。でも、それはお互い様、私だって人のこと言えた義理ではない。
私自身、ハッピーエンドの、葛藤の少ない話は好きだ。日常の鬱屈を離れて、消費するだけの物語は楽しい。ただ、多少ははしたないことだとは思うし、そうした作品を人に薦めることは基本的にはないが。また、好きであっても、批判しないわけでもない。先の「スライム」についても、ラノベ好きの学生と話したことあるが、私の見解には同意してた。「でも好きなんです」。それでいい。わたしも「うる星やつら」は好きだが、性暴力をカジュアルに消費する内容は今更そのまま垂れ流すべきではないし、ギャグも今から見て面白いかどうかは微妙だ。まあ、好きなんですが。
自分の「好き」と批評などの公共空間での論評・評価を区別すること。好きであることと名作であることは別の話と了解すること。そして何より、自分自身と作品を区別すること。でないと、作品は単なる消費財であることを超えて、自分自身を枷に嵌めていく呪いみたいなものになる。それは避けた方がいい。