お題:米国の人権バックラッシュに思うこと。FadiverseとBlueskyの役割についても少し触れる
米国で巨大な人権バックラッシュが始まっている。DEI禁止、移民迫害、トランス迫害、批判者の追放、国連システムの支出を断つ弱体化工作などにより、人権というアイデアの過去250年にわたる成果が、高速に巻き戻されようとしている。
「USAIDの支出停止と解体」
「国連人権理事会(UNHRC)脱退」
「WHO脱退」
「パリ協定脱退」
これらはいっけん地味に見えるかもしれないが、国連システムへの挑戦であり影響力は大きい。特に、世界中の脆弱な人々にとって非常に悪いニュース。
米国は国連の創設メンバー。かつては世界の道徳的リーダーを目指していたはず。それがいまや国連と公然と敵対する動きを取っている。建前を捨てた米国は、世界の脅威だ。
今後、米国の議会や裁判所で反撃が進むだろう。
だがそれだけでなく、世界中の理性と良心をもつ個人が思い考えることがだいじだ。そこでは、ことばを伝えるメディアが大きな役割を果たす。独立系のニュースメディアや出版社、そしてSNSには大きな意味がある。
テック・オリガルヒの支配力が及ばないFediverse(Mastodonなどの連合)とBlueskyは、この観点で重要といえる。