再分配をするには同胞意識が必要だというのは、半分はそうだと思いますが、一方、人間は格差が大きくなると、異なる階層の人間に対して共感をもたなくなる傾向があることも、これまでの調査でわかっています。
再分配が成立するのは、同胞意識を持ちうる程度に格差が一定の幅に収まっている必要がある、ということなのかもしれません。
アメリカほど格差が大きくなると、同胞意識を保つことじたいがそもそも困難になってくるのだと思います。
日本も格差は大きい国で、さらに拡大傾向なので、アメリカの姿は、日本の将来の姿かもしれません。
「同胞としての連帯感や帰属意識がなければ、富の再分配を倫理的に正当化することも難しいはずだとサンデルさんは言う。」
トランプ時代の「尊厳」の話をしよう サンデル教授がみる病根と希望
https://www.asahi.com/articles/AST1N2RGWT1NULFA00BM.html