失言や言い間違いには無意識の意図や欲望が含まれる、というフロイトの指摘には頷くべきところが大きいと思うので、こういう指摘は案外に重要だと思います。
背景には、「女性は産むべき性」という認識があり、さらに「産むことこそ女性の果たすべき性的役割」の、産めよ増やせよ的な発想があり、それは自民党の支持母体のなかでは共有された感覚である、ということがまずあるだろうと思います。
だからこそ、上川さんもここまで強い調子で、「うまずして何が女性か(うまなければ女性ではない)」と言えたのだろうとの推測が成立します。
さらに、それが不適切であるという指摘がなされるのは、自民党の支持母体が現在の社会の大勢と乖離した感覚を持っていることを浮き彫りにしているので、よい指摘だったのではないでしょうか。
上川外相「この方をうまずして何が女性か」 静岡知事選応援演説で
https://www.asahi.com/articles/ASS5L4PQ5S5LUQIP00DM.html