環境省は、震災前は霞ヶ関随一の弱小省庁で、予算規模も小さく、温暖化も問題になる前の時期ですから、仕事も廃棄物や公害対応、それに国立公園などの自然管理、とにかく地味な仕事ばかりだったと思います。
そのため、報道をはじめ関心を持つ人も多くなく、経産省であったり厚労省であったり国交省であったりのように、内部事情をウォッチしているような事情通もほとんどいないのだろうと思います。
ですから、環境省がおかしくなっていても、それを指摘できる人も報じられる人もいなければ、気づく人さえいない、という、見えているはずなのにブラックボックス化されている状況に見えます。
族議員的な口を挟む存在もおらず、なんらかの影響力を手に入れたい人にしてみれば、いわゆるブルーオーシャンだったのではないでしょうか。