「ふるさと納税」制度も、税金の一部をばら撒きに用い、結果として、国家の公共機能を減じていることにしかならないのに、それを指摘さえしないで、「有効に活用しよう!」とキャンペーンしている風潮を見ても、日本人は国民性として「制度」について思考したり、構築する力が非常に低いのだと感じざるを得ません。
台湾の避難所で、二日目の夜には、プライベートスペースがきちんと確保され、食事も栄養バランスの整った弁当が提供されている様子なのがXで話題になっていましたが、国際的な避難所ガイダンスのスフィア基準などを満たした事例ではないかと思いますが、おそらく日本以外のどこの先進国もあの基準を満たせるように考えているのではないかと思います。
災害は、定期的に起きるわけではありませんから、避難所の運営を、自治体のみに任せておけば無理があるのは当然で、より広域な制度として考えておく必要があります。
そのためには、既存の制度を改変し、ロジの整理も行わなくてはならないですが、制度的発想がとにかく日本人は苦手で、目先のことだけ見て大騒ぎして、場当たり的な発想で小手先の制度をいじって、事態を余計悪化させてしまう、ということは、原発事故後の状況を見ていてよくわかりました。