最近すごく「風刺漫画は社会運動ではない、両者は別物である」というのを感じている!基本的に「権力批判で立場の弱い人を揶揄することはしない」というのがあるから、今の世の中ではほぼほぼ重なっているんだけど、やっぱりはみ出したりするところがあるのよね。ていうか基本的に違うものなのよね。
ここで社会運動というのは、「その問題意識を持ってもらうように説得すること」ということにしといてね。でも風刺漫画ってさ、言葉遊びに終始したり、そもそもその問題を知らない人には「??」だったり、単なる内輪のガス抜きだったりするわけじゃない。
私が描く漫画も、こういうことを知ってほしいみたいな社会運動的な動機で描くものもあるんだけど、多くは「しょうもない冗談を思いついたから描かずにはいられない」みたいな動機なのよ。ただ、漫画としての出来は悲しいかな後者の方が面白いのよ。いや、そもそも後者の方がやむに已まれぬ理由で描くのだから、自分が気に入るのは当然か。