日本の報道のレベルの低さは、社会の複雑化と高度化についていけるだけの人材育成に日本が失敗していることをあらわしているのだろうなと思います。
新聞はまだ記者個人で能力で高い人がいれば、記事が書ける側面があるのですが、テレビになるとニュースにして出すプロセスを通して、個人力よりも組織全体のレベルが大きく影響してくるので、組織のレベルが低い影響が如実にあらわれている、と感じます。
海外英語報道と比べると、アナウンサー個人のレベルにはじまって、全体の切り口からすべて、大学院と小学生の作る番組くらいの差があるように感じています。
海外報道でキャスターをしているような人たちは、おそらくほとんどが大学院を出ていて、十分な語学スキルを活かして、入社後も情報収集とスキルアップに余念なく続けている、といった雰囲気に見えます。
日本の報道番組は、世界情勢の複雑さを伝える側自体が理解できていないので、流れてくる番組がことごとく幼稚なものになるのはやむを得ないと思います。