乱立して金額が膨張している基金の見直しが行われるようですが、過半を占めるのが経産省所管とあります。
処理水の漁業者支援も基金になっていますし、福島の復興関連も基金化してあるものが多くあるので、影響があるのではと思います。
基金化する大きな理由としては、現行の単年度予算の枠組みがあまりに使い勝手が悪く、複数年度にまたがる事業を行うことが手続的に非常に難易度が高いという点があげられます。
事業が年度ごとにぶつ切りにされ、継続性も一貫性も取りづらいことは大きな問題で、この日本独自の「奇習」とも呼べる、単年度決算祭とあわせてこちらも運用面の是正を図るべきではないかと思います。
一方、現状の基金は、福島県の復興関係の事業の進め方を見てもそうですが、時間が経過し、緊張感が薄れるに従って、利権化の温床になることも明らかなので、無際限の基金化を見直すのは賛成です。
漁業者への基金も、期間が無限になれば、緊張感が薄れはじめた段階で利権化することは免れず、そのことが最終的に日本の漁業にとどめをさすのではないか、と危惧していました。
国の基金、続く膨張 無駄遣いの温床
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