安倍元首相の国葬儀は何だったのか メディアが1年後にするべきこと:朝日新聞 https://asahi.com/articles/ASR706JQDR70ULLI007.html
西田亮介・東工大准教授
「たかが国葬儀というなかれ。この問題からは、近年の政府とメディア報道の関係性が、そこに潜む病巣とともに浮かび上がってくる。一言でいうと、凡庸な思考停止だ」
「国葬儀に関して、新聞・テレビといったメディアはどれだけ粘り強く取り組んだだろうか。本質を追求し、政権の不作為を突いた報道があっただろうか。…紋切り的な批判は連ねるが、政府をうならせるような調査はあっただろうか。管見の限り、ほぼ見当たらない」
「従来メディアへの信頼が以前と比べて揺らぐなか、実効的な政府批判と権力監視はますます難しくなっている。前例踏襲的に政府を批判するだけでは、メディアは機能を果たしているとはいえない。こうした思考停止を続けている限り、社会からの信頼は得られないだろう」