"サフラジェットにふるわれたもう一つの暴力は、「強制摂食」である。
監獄に入ったサフラジェットたちは、先にも述べたように、自身を政治犯として認めさせるべくハンガー・ストライキをおこなっていた。そうした状態を見かねた国王様は「ご飯食べさせてあげなよ」と言いだした。余計なお世話である。
結果、監獄でどのような処置が与えられていったかというと、無理やり食事が与えられた。受刑者たちはベッドや椅子に拘束されたり、縛られた状態で、金属製の猿ぐつわを口に押し込まれ、ゴム製のチューブを差し込まれた。口を開かない場合は鼻から差し込まれた。そのチューブに、ぐちゃぐちゃにされたパンと牛乳、生卵などが流されて胃に届くという仕組みである。"
【期間限定】女性参政権のために暴力的に闘った人々――『死なないための暴力論』抜粋|集英社インターナショナル
https://shueishaintbooks.com/n/n5fd51b9837b2
"こうした状況なので、どれだけ多くのデモの参加者が女性参政権を訴えても、まったく埒があかなかった。1908年、ロンドンのハイド・パークで25万人以上もの人々が大々的に女性参政権の必要性を訴えた。それでも当時の首相であったアスキスはその主張を拒否し続けた。さて、どうするか。直接行動を激化させて、認めさせるしかない。サフラジェットたちはアスキスの車に無理矢理乗り込んで直訴したり、官公庁の窓を叩き割ったり、首相官邸の鉄柵に自らの体を縛り付けて、主張をし続けた。結果、どうなったか。刑務所行きだ。"
https://shueishaintbooks.com/n/n5fd51b9837b2
GNU social JP is a social network, courtesy of GNU social JP管理人. It runs on GNU social, version 2.0.2-dev, available under the GNU Affero General Public License.
All GNU social JP content and data are available under the Creative Commons Attribution 3.0 license.