風評の「予言の自己成就」は、消費者や流通サイドでも発生しますが、生産者側でも「起きる起きる」と思っていれば、軽微な影響であっても強い被害と認知されやすくなるものです。(社会心理学的に確認されている現象です。)
そういう意味でも、生産者サイドの末端レベルにまで十分な理解と安心感を持ってもらうことは重要だったのですが、どうもそういう感じではなさそうな雰囲気です。
風評の「予言の自己成就」は、消費者や流通サイドでも発生しますが、生産者側でも「起きる起きる」と思っていれば、軽微な影響であっても強い被害と認知されやすくなるものです。(社会心理学的に確認されている現象です。)
そういう意味でも、生産者サイドの末端レベルにまで十分な理解と安心感を持ってもらうことは重要だったのですが、どうもそういう感じではなさそうな雰囲気です。
ずっと前から言ってきましたが、海洋放出するにせよしないにせよ、処理水対応は、最初からきわめて難易度が高かったのです。
日本じゃなくとも、世界のどの国でも同じ状況になれば、対応には苦慮するとは思いますが、日本政府の場合は、そもそも「難易度が高い」という認識さえ持てていなかったことが、失敗の最大の原因である、ということは指摘されるべきだと思います。
地元の人の対応をずっと見てきた私からしてみれば、福島の人は相当に辛抱強く政府の言い分にも耳を傾けてきているので、これで理解が得られなかったのだとすると、政府のやり方がよっぽどダメだったとしか言いようがありません。
逆にいうと、ミュートをしたところで、自分は相手を見なくて済みますが、相手がこちらを他の人に対して晒しあげ拡散することに対する効果はまったくないので、炎上対策としては、まったく意味がないです。
ミュートとブロックの決定的な違いは、自分の発言を見られたくない相手に見せないようコントロールできるかどうか、ということです。
炎上してみるとわかりますが、直接飛んでくるリプライ数は、そこまでは多くないのです。
それよりも、スクショや引用RTで、自分のフォロワーたちに、「こんなとんでもないことを言っているバカがいる」と晒し上げる方が圧倒的に多く拡散されます。
それが広められることによって、よく知らない人にまで「バカなことをいうアカウント」というスティグマを与えられ、それが現実の社会的評価にまで影響を及ぼすから、実際の社会活動を行っている人間には、恐怖になるのです。
確かに、粘着アカウントはブロックしても別アカで覗きに気はするのですが、そこまで粘着する人の数はそう多くなく、また、粘着の醸し出す雰囲気が周囲を引かせるらしく、そこまでの共感を得ることはあまりない印象があります。(運が悪ければ、粘着がバズることもありますが9
ブロックしたら、みるのを諦める程度の悪意の人をブロックすることで得られる効果は、ミュート機能に比べればはるかに意味があるものでした。
Twitter、というよりも、X撤退のお知らせを出しました。
https://twitter.com/ando_ryoko/status/1692799721625256415
Twitterには文句をたくさん言ってきましたが、お世話になった人も多くいますし、いろいろ複雑な感情もあるのですが、ブロック機能がなくなるのは、ほんとに怖いです。
ブロックする時も、いつもコメントなしで、なにごともなかったかのようにブロックしてきたのですが、犬笛も相当に吹かれていますし、福島関係はネトウヨとミソジニストのたむろするところになっていますので、そんななかで、ブロックなしでXで生きていこうと思ったら、櫻井よし子さんか杉田水脈さんにでもなるしかない、という次元の恐怖感があります。
外国の人と話していて、日本の単年度予算問題は、笑い話になるくらいです。これだけ「年度末!年度末!」と、毎年書類揃え祭りを行っている国は、世界広しといえども、日本くらいらしいです。
もっとも文化的に似通っていそうな韓国でさえ、年度末祭りは存在しないとのことで、毎年繰り返される年度末祭りのために浪費されるリソースの巨大さを考えると、これも日本の国際的競争力を落としている大きな原因のひとつだと思っています。
研究費は申請したことはないですが、補助金も同じようなもので、書類作成などの事務処理が負担と経費の半分近くを占めるのではないかと思います。
福島の復興がおかしくなったのも、補助金の制度的瑕疵がその原因のかなりの部分を占めるのでは、とも思っています。
単年度予算の枠組みのなかで、実質半年程度の期間で終わらせねばならない補助金プロジェクトが、巨額の復興予算によって大量に実施され、そうでなくとも少ない地域のリソースを浪費するとともに、近視眼的なイベント行事ばかりが乱発され、もっとも重要であった地域の生活環境改善が疎かになった、と感じています。
国の研究環境改善アンケートに「本末転倒」悲鳴殺到 いったい何が | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20230812/k00/00m/040/013000c
https://mainichi.jp/articles/20230812/k00/00m/040/013000c
単純計算で、全面的に中国・香港への水産物の輸出が止まった場合、半期で1,000億円が消えることになるわけですね。
「輸入停止続けば経営厳しく」 中国措置1カ月、嘆く業者 - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM061UU0W3A800C2000000/
「農林水産省によると、2023年1~6月期の水産品輸出額は2057億円で、このうち香港(25%)と中国(22%)が1~2位を占める。中国では7月以降に減少するとみられ、影響は甚大だ。」
国内的には9月上旬に放出するぞするぞ、と言っているのですが、ここがどうにかならないと、どうにもならないんじゃないかと思うのですが。
柳美里さんの常磐線舞台芸術祭のクラファンは、以下からご参加できます。
目標額までだいぶ近づいてきて、あと少しになりました。
福島を再発見し「つなぐ、」 常磐線舞台芸術祭の立ち上げにご寄付をは、あと47時間で、約101人からの協力がないと支援が届きません。ひとりでも多くの方に広めてください! #クラウドファンディング #READYFOR #常磐線舞台芸術祭 https://readyfor.jp/projects/jobanline-paf?sns_share_token=097445319a2bcaf52a72&utm_source=pj_share_twitter&utm_medium=social @READYFOR_cfより
https://twitter.com/yu_miri_0622/status/1689849193358389248
柳美里さんの常磐線舞台芸術祭、運営経費が大変なことになっているようです。
お話を見る限り、事務的な運営の問題については、きちんと対処しなくてはならない部分が多いのでは、と思いますし、運営の皆さんで今後対処していただきたいと思います。
演劇芸術祭は個人的にも楽しませていただきましたし、どの会場も、舞台と運営のクオリティはとても高い素晴らしいものでしたので、今回はなんとか乗り切っていただきたいです。
最近は、思うのですが、私がしてきたような大きなプロジェクトをしたのが、女性の私ではなく、男性であったならば、行政や自治体含めた日本社会の見る目は全然違って、「これは、話を聞かなくちゃいけない」「大したプロジェクトが行われている」と思ったのではないかな、と。
女性がやっているだけで、「ふーん、ま、趣味でやってるんだよね、お疲れさま」とスルーされ、「じゃ、オレらのプロジェクトは男だけでやっから」と統治機構はまったく別枠に進んでいく。
これを読んでいる行政や政治系の方、そう思いませんか?
私がやっていることを、男性がやっていたならば、あなた方、目の色を変えてコンタクトを取ろうとしたんじゃありませんか?
こういう感じで、女性は自然にスルーされて、社会の意思決定からは外されていくんだろう、と思っています。
前にもTwitterには書いたことはあるのですが、私の測定方法に問題がある、というようなこと(具体的には指摘せずにごにょごにょと匂わせ的なこと)を、連続して長文のDMで送ってきた研究者もいて、何回かはまじめに対応していたのですが、主旨がわからず、そのうちに対応をやめました。
親切に協力を申し入れてくれた人でもあったので、当初は無下の対応もできず丁寧に対応していたのですが、いま思えば、ハラスメントというか、マンスプレイニングというか、自分の支配力を行使したかったんだろう、と思います。
こういうことを何回か経験すると、男性からの協力の申し入れに対して、警戒心を持ってしまうところがあって、もちろん、全員がそうではないことは頭ではわかってはいるのですが、途中で豹変されるので、こちらとしてもどう予防対処すればいいのかが、そもそもわからない。今でもわかりません。
(対処方法をご存知の方いらしたら、教えてください。)
こういう苦労が、男性はあるのかどうかわかりませんが、おそらく女性の方が圧倒的に多く遭遇する、表面からはわからない苦労だと思います。
twitter の科学者クラスタ、実名で所属もきっちり書いていて、ポスト的にはかなりしっかりした研究者でも、明らかに誤誘導するための「嘘」と呼べるようなことを、頑なに主張することがしばしばあります。
英語の読解ひとつでも、基礎的な高校レベルの文法知識の解釈として誤っていることを、堂々と主張してきたりして、私が学位のない女性なので、嘘を教えても気づかないとでも思っているのだろうけれど、何重の意味でも問題があると思います。
学生さんに教えるポストではないようだけれど、こういう情報の扱い方をする人のデータの扱い方にバイアスが入らないわけないんじゃないか、という疑念は抱きます。
Twitterは魔境、なのか、魔研究者が輝ける場を用意してしまったのか、はたまた日本の研究者はそのレベルが普通なのか、はわかりませんが…。
日本のメディアが気候変動に触れなさすぎる問題は、おそらく、気候変動が「サヨク市民運動」ネタだと認識されている影響も大きいように感じています。
昨今の日本の「保守」は、思想的な意味合いよりも、内輪の理論で凝り固まって視野狭窄になり、異なる意見を排除するという、たんなる内向き利権集団化という側面が大きいように思いますが、それだとまず変化に対応できないというのが最大の問題になります。
気候変動問題は、海面上昇によって日本でも首都圏で居住不可になる場所が広く出る可能性が高いなど、インフラ問題に直結してきて、これらは対策に時間がかかるので、日本お得意のその場しのぎの場当たり対策では間に合わないのです。
政治が内輪での利権山分け機能しかない日本では、世論がある程度盛り上がらないと対応は進まないので、首都圏発で国内難民が大量に発生してから騒いだのではどうしようもないと思うのですが。
日経が海面上昇した場合のビジュアルデータを作っていました。↓
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/cities-and-climate-crisis/sea-level-rise-and-coastal-cities/
農水省はさすがに慎重に見ているようです。中国が輸入規制を対抗措置で全面的にとった場合の影響の大きさが一番わかる省庁です。
処理水放出時期 野村農相“海外反応もみて慎重に検討すべき” | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230808/k10014157091000.html
農水省は、流通における風評実態調査や南相馬で基準値超えのコメが見つかった際の調査といい、びっくりするくらいまともな調査が出てくることが多くて、私のなかでは大きな謎だったのですが、職員数に占める技術系の方が多い省庁だということを最近大学院の授業で知り、謎が解けました。
(技術系採用は大学院卒も多い)
復興庁や内閣府の作る調査資料は、思いつきの羅列で、方法論も根拠もなにもあったものじゃない、というものが多いので、農水省の資料を見て、異次元の霞ヶ関がある!と思ったのですが、福島関係の対応部署のレベルが低いだけなのかもしれませんが。
基本的に、農水省の出す資料は安心感を持って見ています。
政治的な介入が強くなると、資料レベルが劇的に下がるのは事実だと思います。
自分もあわてて勉強している身の上なのですが、若い方、英語だけは身につけた方がいいと思います。
見える世界が全然違ってくるし、いくらAIで自動翻訳が進んでも、人間同士のコミュニケーションで会話の果たす役割はとても大きいので、そこでの英語の重要性は変わらないと思うので。
福島の復興関係でも、英語できる若い人たちが増えれば、官製のでっちあげではない、被災地のほんとに実になる国際プロジェクトも可能になるはずなので、現地に根ざしている人ほど、苦手意識を持たないで英語はがんばってほしいと思っているところです。
最近、組織非所属で国際会議に出るアジア人女性仲間ができてうれしい。
所属機関がない(あるけど組織的・財務的にはないに等しい民間)立場から国際会議に参加する人って、海外では多くはなくともいるのはいるけど、日本だとほぼ見かけないし、欧米系の人は英語が日常使いで地理的にも優位、人間関係も構築されているから、英語で苦闘する太平洋の絶海の孤島のアジア人としては共通点が見つけづらく、愚痴をこぼす相手にはならないんですよね。
科博のクラファンの記者会見の写真に映っていた4名もすべて男性だったので、ああ、博物学の世界もやっぱり男性占有社会なのか…。と思いました。
男だけの写真が映っているのをみたら、まず違和感を感じる世界になってほしいなと思います。
福島の場合は、100名集まっていても女性3名(しかも下働き)とかですけどね。
IAEAのお墨付きは鬼の金棒みたいにふりまわすのに。
こういうとこですよね、日本政府が国際機関を持ち出す時に信用ならん、と思わせるのは…。
お墨付きを恣意的に使うから。
ひとことで言えば、みっともない。
国連部会の見解「法的拘束力ない」 ジャニーズ性加害問題で官房長官:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASR875HT0R87UTFK003.html
作家/NPO福島ダイアログ理事長/博士課程後期在学中 原子力災害後の復興政策と地域住民のギャップを埋めるためのローカルプロジェクトの意義と重要性について研究する予定。・著書『海を撃つ』(みすず書房) 『スティーブ&ボニー』(晶文社) 『末続アトラス2011-2020』(福島のエートス)寄稿や講演・講義のご依頼承ります。業績については、researchmapをご覧ください。連絡先:スパム予防で全角にしてあります。全体を半角英字に、(@)→@に置き換えてご送付ください。 ryoko_ando(@)me.com
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