離農で自然に帰っていく、かつてのミカンの段々畑の耕作放棄地整備をやっているが、段々畑をつくりだした百年余り前の人びとの労働はすさまじいものであったろうと想像しつつも、市場と嗜好のうつろいによってたやすくやっていけなくなる仕事の悲哀を痛切に感じる。