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「ホワイトデイ、ごめん。忘れてた」
そう言うとまりなは頬をふくらませた。明らかに期待していた様子だったので意地悪してみただけなのだが、拗ねてしまったようだ
嘘だよ、と言って用意していたプレゼントを渡す。すると大喜びで飛びつき、他のメスガキ共よりも野太い声で礼を言った
「ココアはやっぱりバンホーテン」お決まりのセリフを口にしながら、野獣のようにブラウニーを貪るまりな
やがてチョコの食べ過ぎにより、まりなから鼻血が出てくる。僕は迷わずそれを舌ですくい取った
「きもっちわるい…」辟易するかのように身を縮こまらせるまりな。その様子がなんだか愛おしくて、僕は鼻孔を愛撫するかのように何度も舌を這わせた
口に広がる鉄の味は、僕らにもたらされた福音だよ。まりな