在留資格なんか簡単に無くなり得るという事、そして、非正規滞在乃至書類を持たない移民は日本においては入管難民法違反になるが、これは行政法に違反しているという範疇のものであり、刑法違反者すなわち犯罪者と同一視するべきかどうかと言えば、分かる事もあるとは思う。語弊を恐れず乱暴に言ってしまうと、駐車違反みたいなもんを犯罪者と言うべきかどうか。
東京入管イタリア人男性死亡事件の、2022年に入管施設内で自殺されたルカさんは元々定住者として15年間日本に在留していて、結婚を機に永住申請するも不許可となり、離婚し、在留資格を失いホームレスになり、その後入管施設に収容され、自らの命を絶ってしまう。
結婚までは順調だったはず。
なぜ永住申請が不許可になったか。
社会保険料未納が発覚したから。
本人は年金保険料の納付を配偶者と配偶者の勤務先に依頼していたが、納付されていなかったらしい。
私が会社員をしている時にフィリピン国籍の半導体技術者を採用した事があるが、彼は、当時私が勤務している会社の求人に応募してきた時(或いは採用選考をした時)には、在留資格が無くなっていた。
元々フィリピンから日本の大手家電メーカーに半導体の設計技術者として採用され来日したが、中途で契約が解約となり、職探しをしている間に在留資格を無くていた。
在留資格は簡単に失ってしまう場合がある。
そんな感じの事はいつも思う。