トランプは「相互関税」と称して日本、EU、中国、韓国他ほぼ全ての国に対して20%以上の関税を課す、と発表。日本に関しては、すでに鉄鋼、自動車に25%の関税を課しており、一般の輸出品には24%。ちなみにトランプは日本は「コメに700%の関税を課している」とーいつもながらーデタラメを言っている。中国には34、ベトナム46、インドネシア36、タイ35、台湾32で、アジアに対する関税引き上げは途方もない。
勿論、貿易のアクターには米多国籍企業もあり、多少の「駆け引き」は予想されるものの、こんな「ヤクザ」な手法を採るUSAを当てにしては国が亡びる。東証株価も今年最大の1600円下げで3万5千円を割った。
他方、米国は日本政府に軍事費3倍増を要求、また先日の米インド太平洋軍統合本部の東京移転に際して来日したヘグセス国防長官は台湾有事に際して「日本は最前線に立て」と激を飛ばした。
現在日本は軍事的にはUSAの占領下にあり、外交的には対米従属を突き進んでアジアに友好国がない。
しかしトランプの暴走で、アジアは共同経済圏へと向かわざるを得ないだろう。USAから締め出されれば、日本もそれに参加するしかない。
問題は政治がこの世界情勢の激変に全く対応できる体制にないことである。革命的変化が必要だろう。