世界中、とりわけパレスティナの人々を戦争暴力に巻き込みながら、カオスへと滑り落ちていくトランプの米国。ここには白人国家としての「さいごのあがき」という面もある。
現在既にカリファルニアなど一部の州ではヒスパニックが白人を上回り、2050年には白人は過半数を割る。
またUSAは黒人奴隷制を基礎とする連邦国家として成立、南北戦争後の短い「改革期」を挟んで、1960年年代まで南部は南アフリカのアパルトヘイト体制と「ほぼ」同じような差別システムを維持してた。
60年代の公民権運動やブラック・パワーを経て、法的に平等をいう形式を整えたが、実質的には「人種戦争」と形容される程に、「ラディカル」を排除し、法の恣意的な運用によって黒人の多くを監獄に収容、最底辺の労働力として活用してきた。
クリントン時代の全人口比の刑務所人数はスターリン期を除くソ連を上回る。
また白人と黒人の人種間結婚率は異常に低く、ここでも私的空間での「分離」は続いている。
オバマやハリスは統計的には全くの例外のエリート。
しかし白人男性多数派にとっては、この程度の「多様性」さえ我慢ならならない。しかし若者の左派傾斜と人口推移で白人至上主義は持続不可能なのは明らかである。ただし、「異常」手段に出る可能性はあるが。