トランプ大統領は米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長の更迭を発表。ブラウン氏はコリン・パウエルに次いで黒人二人目の制服組トップ。
性的暴行の過去があるヘグセス国防長官は、就任前から軍の中でのDEI(多様性・公平性・包括性)を推進した責任者としてブラウン試の更迭を要求していた。
またヘグセス国防長官は女性として初の海軍制服組トップとなったフランケティ海軍作戦部長の更迭も発表。
トランプ政権、はじめから「フルスロットル」の勢いだが、軍の人事にも介入し、これが恒常化するとなると、まさに「反革命」=独裁政権の完成である。1950年代の「レッド・パージ」の際さえ、マッカーシーは陸軍に介入し始めた途端失脚した。勿論これは、陸軍出身の大統領アイゼンハワーが個人的には下品なマッカ―シーを元来嫌っていたこともあるけれども。
しかし、元FOXニュースキャスターのヘグセス、副大統領ヴァンスと瓜二つの米白人「極右顔」である(私の偏見かもしれないが)。シオニズムと米国至上主義を結合する典型的な福音原理主義右派でもあり、ハマスの絶滅・ヨルダン西岸のイスラエルのよる領有を主張している(つまりパレスティナ国家解体論者)。
ケルゼンなら、「自由の理念」は「破壊寸前」と言うだろう。ただし「必ず再生する」とも。