ベトナム戦争民間人虐殺に対する記念碑的判決、しかし醜悪だった大韓民国【寄稿】
https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/52348.html
"記念碑的な判決だ。ベトナム戦争と関連して参戦国の民間人虐殺の責任を認めた判決は、韓国はもちろん世界的にも類例がない。民主化から40年も経っていない大韓民国で、さらに政府が虐殺を公式に否定している状況で、司法府が独立的に、良心に従って真実を判決した。誰かが大韓民国という共同体の「レベル」を尋ねるならば、この判決を見せたい。判決文の一部にこうある。「人間としての尊厳を最高の価値とする韓国憲法の解釈上…この事件の攻撃のように多数の非武装の民間人を対象にする故意的で無差別的な殺傷行為を正当化することはできない」
しかし、裁判の過程で被告席に座った大韓民国の姿勢は醜悪だった。国家賠償訴訟における被告大韓民国の主張は、この事案に対する政府の公式な立場だ。慎重かつ節制されていなければならないのに、大韓民国は法の技術者といえる法曹人らが使えるテクニックを総動員した。8歳の少女が腹部に銃傷を負い、家族が皆殺しになった。その苦痛を受けた被害者に向かって「ベトナム人は金もないはずなのにどうやって韓国弁護士を雇ったのか」、「経緯と意図が不穏だ」と皮肉を言った。"