おやおや、パナソニックもついに「解体」かー。液晶TV部門に関しては「引き取り手も当面みつからない」というから、これはかなり悲惨である。
これでサンヨー、東芝に続き、日本の家電・半導体産業はほぼ壊滅。
特にサンヨー、パナソニック(家電)は自動車がない大阪のWWII後の主要産業だったから、関西経済の凋落を象徴するとも言える。
元来住友を始め、伊藤忠、丸紅、日商岩井(双日・鈴木商店系)など主な総合商社は大阪本社。これはWWII前は、神戸が東アジア最大の貿易港であり、大阪が軽工業(東洋紡績)をはじめ東京・横浜を遥かに凌ぐ産業地帯だったことに基づく。これが戦後コンビナート時代くらいまでは持ちこたえたが、1960年代以降急落をはじめ、大企業も次々に東京に本社移転。
住友などはバブル前に散々大阪を中心に「やばい」案件で荒稼ぎ(cfイトマン事件)あと、三井を飲み込んで三大メガバンクとなる。
自動車産業がない大阪では家電が最後の砦だったが、これで状況はさらに悪化。大阪万博などは不動産とゼネコンの最後の「悪あがき」と言える。
この状況を背景に維新が抬頭したわけだが、現在日本経済全体が大阪化しつつある。
現在維新と全国提携を狙う松下政経塾OB(前原・野田)は、この趨勢の中心にいるとも言える。