スキーマがガチガチでほぼ一つしかない、みたいな人(真性パンクである)の恨みは、恨みの対象に対する無理解でもあって、すなわち共感がゼロ。これはもう、その恨んでいる自分に対する距離感がゼロだからなんでもやってしまうのである。
真性パンク。私の友人はベルリンパンクが花盛りのころのまさにそのベルリンのパンクの高校生だったのであるが、仲間のパンクに「前進あるのみ」と決めた人がいたそうで、この人はかならず一直線に目的地に向かうことを金科玉条にしていたそうで、そのために信号も無視、人にあたっても前進、を繰り返していたそうである。で、彼がギターを引くときもかならず一方向に弾きおろす、つまり、後戻りはしない、と徹底していたそうである。今では笑い話だが。