昔は企業の公式な情報発信は Web サイトで、#SNS とかに企業が「公式」アカウントを作るのは珍しいなんて時代もあったけど、いつの間にか「とりあえず宣伝用なら SNS にアカウント作っとく」みたいな世の中になったよな…
昔はそれはそれで良いことと思ってたし、Web サイトの堅苦しいニュースリリースめいたものより、カジュアルな「つぶやき」みたいなものが企業・個人が入り混じって流れる場所の方が見ていて楽しかったし、その投稿が分析・ランク付けされてユーザーの嗜好に合わせてタイムライン上に出てくるようになったときも、最初は便利だな〜と好意的に思っていた。
けど、
例えば #Google みたいな検索サイトなら、検索対象の多くは(Google ドメインではない)Webサイトであって、またそのランク付けも「検索クエリに対するマッチング」というはっきりした軸があって、つまり検索サイトとしてのアルゴリズムのゴールは「よりはやく自サイトを脱出させる(目的のサイト・ページへ移動させる)」ということになるし、言い方を変えると「ユーザーの時間を節約するアルゴリズム」になるけど、
#SNS のそれは、大半の「ただ目的もなくタイムラインを眺めに来るユーザー」に対して、広告効果を担保するために「なるべく長く自サービスに滞在させる」がゴールの、「ユーザーの時間を浪費するアルゴリズム」で、しかもそれが最近ではニセ情報とかインプレゾンビも入り混じった、人間の抗いがたい負の感情に訴求してくる「対戦型」SNS のためのアルゴリズムだという世界になってしまった今となっては、
時間が戻ることはないにしても、
過去の居場所を捨てて、アルゴリズムのないタイムラインを眺めるほうが自分にとっては健康的だったし、
ユーザーとのコミュニケーションのために「対戦型 SNS」に公式アカウントを作ることが本当に良いことなのかは、日本の企業もさすがにそろそろ「#X を今後も続けるべきか…」って考え始めてるところははおおいんじゃないかと(個人的には)思うし、その企業をどちらに動かすかは、実はユーザーがどの #SNS を選ぶかっていうことに掛かっていると思っているので、
そういう選択権はあくまで自分が持っているという前提で居場所を選ぼうと自分は決心してからは、多少の情報収集の面倒とか手間が増えたり、ゆるい繋がりが失われることも「まあ仕方ないよね」くらいにしか思わなくなったし、それでだいぶ SNS というものを見るのが一時期よりだいぶ楽にはなったかんじがある :tony_normal: